2024年度の夏渡航の報告をしていきます。
第1回は8/12~22日にタイ・ミャンマー国境の街メーソトやバンコクに渡航したタイ・ミャンマ―国境チームの報告です!
【科学実験プロジェクト】 座学では分からない勉強の楽しさを実感してもらうという目的のもと、移民学校では普段行わない科学実験を行いました。ペットボトルロケット実験では、ロケットを実際に工作し、年齢を問わず楽しい雰囲気で過ごすことができました。最後に行ったチーム対決はとても盛り上がり、優勝チームのロケットが飛ぶと大きな歓声があがっていました。葡萄ジュースをお酢で布を染める実験では個性あふれる作品を作ることができました。メーソートの中でもエリート学校で行ったDNA析出実験は、座学で学んだ内容を踏まえた高度な議論が飛び交い、学生と有意義な学びの空間を過ごすことができました。
【紙飛行機 プロジェクト】 ミャンマー避難民の子供たちの存在と現状、日本とメーソートのつながりを象徴するような芸術作品を共同制作し、社会発信の題材にする。まず、思い思いに好きな色の絵の具を手に塗り広げ、搭乗券をイメージしたデザインの大きな布に手形を押し、巨大手形アートを作成しました。2枚作成したうちの1つは現地に寄贈し、思い出として残しました。また、実際に紙飛行機を折り紙で折る、「上を向いて歩こう」などの歌を歌った動画を撮影し、言語の壁を超えて生徒たちと楽しい時間を過ごすことができました。
【Active learning プロジェクト】 学力の高い移民学校の学生向けに、Active learningプロジェクトを実施しました。まず、クロスワードや謎解き、知識問題など様々な分野から出題するクイズ大会を開催しました。また、課題解決ワークショップではグループでロジックツリーを用い、生徒の成績向上につながるアプリを考えました。学校に通う生徒の中には難民キャンプで英語を身につけた生徒もいるにも関わらず、私たちよりも高い英語力を持っていることに刺激を受けました。学校側から「日本とメーソートの知識の架け橋」とSNSでMISの紹介をいただきました。
【AAPP】 ミャンマー内戦中に政治犯として収容された人々の歴史を展示している資料館。私たちにとって「当たり前」の人権や民主主義のために多くの人民が現在も戦い続けている姿がたくさん展示されていました。実際に自国民の政府を残虐に弾圧し収容、拷問している軍政府の写真を目の当たりにすると、遠くの国の内戦が現実であるという実感が湧き、日本としても何ができるかを考えさせられました。