活動の内容

NPO法人MISの活動内容としては、大きく2つに分かれます。

1つ目の活動は、「日ASEAN学生会議の実施」です。日ASEAN学生会議とは、フィリピンやベトナム、タイ、マレーシアといったASEAN各国や東ティモール、及び日本から、主に大学生・大学院生を迎え、東南アジアにおける社会問題を議論する学生会議です。日ASEAN学生会議は、それぞれ異なる社会問題をテーマとして設定した、複数の分科会によって構成されます。今年度は「食」、「文化財」、「フェアトレード」、「教育」、「災害」の5つの分科会が活動します。会議の活動内容には講義とワークショップの2つがあります。講義では、各分科会が設定したテーマに関連する分野の国際機関や企業、NPOなどからお話を頂き、学生同士の議論につなげる知見を深めます。ワークショップでは、テーマに関連する ASEAN 共通の課題を設定した上で、その解決策考案を行います。解決策考案においては、NPO法人MISが普段の活動から用いている課題解決フレームワークを活用します。各分科会は立案した解決策を、最終発表会にてアクションプランとして発表します。

2つ目の活動は、「国別チームによる課題解決プロジェクトの実行」です。今年度は、フィリピン、ベトナム・フエ、ベトナム・ホーチミン、ミャンマー、マレーシアの5つの国別チームが活動しています。新型コロナウイルスの世界的感染拡大により、現地への渡航を伴うプロジェクト実行が困難となったため、現在は日本国内で活動をしています。各々の国別チームが、日本在住の東南アジア人との交流会・勉強会を開いたり、現地の人々とオンライン交流をおこなったりしています。

活動サイクル

MISは、活動を効果的かつ円滑に進めるために、①問題発見②議論③実行④反省のサイクルを繰り返すことを重視しています。

まず、「問題発見」のフェーズでは、現地の学生の問題意識や、日本人から見た新しい視点などを持って現地のフィールドワークを行い、どういった社会問題があるのかを探します。しかしそこで上がった問題が必ずしも解決すべき、かつ私たちで解決しうる問題であるとは限りません。そこで次に、その問題が本当にプロジェクトを組むべき問題であるかを「議論」して検証します。議論は、どの問題を扱うかから始まり、その解決プロジェクトの手段は適切か、などプロジェクト実行までのあらゆる時点で行われます。そしていよいよ議論を重ねて計画されたプロジェクトを「実行」します。そこで初めて認識できるプロジェクトの良い点、悪い点は多くあります。それらを受けて最後にきちんと「反省」することによって、次のプロジェクトをさらによりよいものにしていきます。反省フェーズは、新陳代謝が活発な学生団体においては、過去の成功例や失敗を受け継ぐためにも非常に重要な部分です。

以上で述べたように、この4つのうち、どれか一つでも欠ければ、意味のあるプロジェクトはできません。もちろん、このサイクルの中で立ちはだかる弊害はいくつもあります。ただ、そのような弊害を我々の限界と捉えるのではなく、1つ1つ乗り越えていくことによって学生が可能性の限界に挑める場を提供したい、MISではこのように考えています。そうした挑戦を通して、将来的に彼らが真に国際社会に貢献できる人材となることを心から期待しています。