2025年度春渡航③(JAYS実行委員会)

1.渡航の目的

 私たちは、日本とASEAN各国の高校生を対象とした国際会議である、日ASEANユースサミット(Japan-ASEAN Youth Summit, JAYS)の企画・運営を行うプロジェクトチームです。未来を担う日本とASEANの若者の交流の場をつくりたいという想いに加え、将来像が定かではない無限の可能性を持つ高校生に、この日ASEANユースサミットを通じて国境を越えたつながりや専門家の知見を得てもらい、自らのキャリアに対する視野を広げてもらう機会を提供したいという想いから活動しています。
 今回の春渡航では、クアラルンプール(マレーシア)で「第2回 日ASEANユースサミット」を開催することを目的としました。
 また、サミット終了後には、来年のマニラでの開催に向けて、実際にマニラを訪れ、現地でのネットワークづくりや次年度プログラムの打ち合わせを行いました。

2.渡航概要

日程:2026年3月28日~4月5日(9日間)
参加者数:24名(13期9名、14期15名) 
渡航先:クアラルンプール(マレーシア)、マニラ(フィリピン)

3月28日(土)3月29日(日)3月30日(月)
日ASEANユースサミット1日目
3月31日(火)
日ASEANユースサミット2日目
4月1日(水)
日ASEANユースサミット3日目
4月2日(木)
日ASEANユースサミット4日目
4月3日(金)4月4日(土)4月5日(日)
早期入国組
成田空港→クアラルンプール国際空港
・早期入国組
日ASEANユースサミット最終リハーサル

・後期入国組
成田空港→クアラルンプール国際空港
開会式・オリエンテーション

教育分科会:
講義①[筑波大学マレーシア校 上田孝典教授による講義]・ワークショップセッション①

防災分科会:
講義①[Dr.Khamarrul Azahari Razakによる講義]・ワークショップセッション①
教育分科会:
講義②[Pandai Education・CHUMBAKA・PEMIMPINによるトークセッション]
ワークショップセッション②

防災分科会:
講義②[Ms. Wendy Leongによる講義]
ワークショップセッション②
教育分科会:
視察[Asian Strategy & Leadership Institute]
ワークショップセッション③

防災分科会:
視察[国家災害指令センター(NDCC)]
ワークショップセッション③
最終プレゼンテーション・閉会式

早期帰国組:
マレーシア国際空港→成田空港
マニラ視察組:
マレーシア国際空港→ニノイ・アキノ国際空港
マニラ視察組:
共催企業との来年度のサミット開催に向けたミーティング
連携先視察
マニラ観光
マニラ視察組:
ニノイ・アキノ国際空港→成田空港

3.プロジェクト内容

第2回日ASEANユースサミット

 「Designing an Inclusive and Sustainable Future」をテーマに、クアラルンプール(マレーシア)で、講義・視察・ワークショップを含む4日間のサミットを開催しました。今年度から実施を始めた日本ラウンドにおいて選抜された10名の日本代表の高校生に加え、ASEAN各国から約50名の高校生が参加し、「防災」と「教育」の2つの分科会に分かれてプログラムを実施しました。

防災分科会
 マレーシア日本国際工科院教授や、現地の防災スタートアップMobivaの創立者の方をお招きし、防災教育や最先端の研究、AIを使った防災テクノロジーについて講義をしていただきました。また、マレーシア国家防災管理庁の機関を視察し、国家レベルの災害情報管理システムや緊急対応体制について学びました。

教育分科会
 筑波大学マレーシア校教授や、現地の教育系スタートアップであるPandai Education、CHUMBAKA、PEMIMPINの方をお招きし、教育格差、未来の教育モデル、個別最適化学習についての講義をしていただきました。また、ASLI(Asian Strategy & Leadership Institute / アジア戦略リーダーシップ研究所)を視察し、都市開発と若者の役割について学びました。

2日目の夜には、文化交流会を開き、各参加者が民族衣装を着て自国の伝統舞踊やその国の文化を象徴とするような発表を行い、参加者同士の親睦が深まるだけでなく、自らと異なる文化を肌で実感することができました。

 最終日には、参加者によるグループ発表が行われました。それぞれの分科会のテーマに合わせて、サミットを通じて得た知識や課題解決のアイデアを発表しました。発表は専門家の審査員によって評価され、最も優れたグループには表彰も行われました。

 以上のように、第2回日ASEANユースサミットは、参加者が防災や教育といった地域共通の重要課題に対する理解を深めるとともに、多様な社会や価値観に触れ新たな視点を得る機会となりました。国境を越えた深い絆を築き上げるだけでなく、互いの知識を思う存分発揮し合い、自らを高め合う参加者の姿が印象的でした。

マニラ訪問

 サミット開催後に、来年度の「第3回日ASEANユースサミット」のマニラでの開催に向けた準備として実際にマニラを訪れました。
 WHO西太平洋地域事務局に専門官として勤務されている堤敦郎先生にお会いし、マニラをはじめとするASEAN地域の現状についてお話を伺いました。また、サミット開催のパートナーであるASEAN Youth Organizationともミーティングを行い、来年度のサミットの基本事項を決定しました。マニラ大聖堂、サンチャゴ要塞などを訪れ、現地の歴史や文化にも触れることができました。 
 来年度に向けた第一歩として、現地の治安状況や抱えている課題などを確かめられた渡航となりました。

4.今後の展望

 来年度は、マニラ(フィリピン)にて「第3回日ASEANユースサミット」を実施する予定です。今年度から実施を始めた全国の高校生を対象とした日本ラウンドの規模を拡大し、より多くの高校生に手を差し伸べ、1人でも多くの高校生の無限大に広がる可能性に、普段の日常では決して体験することのできない国際的な経験を提供することを目標として活動していきます。
 第2回日ASEANユースサミットで明らかとなった課題を踏まえ、日本と東南アジアの高校生にとって、より充実した国際会議を実現できるよう、5月より新たに加わった15期メンバーとともに活動に取り組んでいきたいと考えています。チーム内では、一人ひとりが担うべき役割やタスクを明確化し、より効率的な運営を目指して新たな組織体制のもと活動を進めていきます。また、メンバーそれぞれが積極的にアイデアを出し合いながら、高校生にとってより意義深く、実りあるサミットの実現を目指していきたいと思います。